An Algasta

Syamuさんというyoutuberの発言を書き起こしたり、彼に関する考察を書いてます。

syamuさんのマップ把握能力

syamuさんのゲームプレイ中の平面マップの認識能力について考えてみよう。 例によって参考にしているのは怪異症候群実況である。

まず読み取れるのは、chapter1(実況のパート4の06:28まで)でひどく迷う割に それより後の部分ではあまり迷っていないことである。 これらを細かく見てみると、次のようなことが言える。

  • 「どこに何があるか」というより「どこがどう繋がっているか」を理解していない

  • マップを全体的に覚えていないのではなく、何度か訪れても覚えられない場所がある

  • 大きなマップほど覚えやすい

f:id:amano_misaki:20180602134752p:plain 上図はchapter1神代家1階の構造を表したものである。茶色はマップの切替地点を示している。 見ての通り大広間は廊下の西側と北側の両方から通じている。 syamuさんはまず西側から大広間に入って、北側の襖を開けて廊下に出て、この構造を学習したはずであった。 しかし、暫く経って廊下の北側から再び大広間に入っている。未知のマップに通じていると考えている様子だった。 また、これ以外の場面では大広間にはほぼ必ず西側から入っており、 廊下に通じる北の襖を仏壇や物置に通じる扉だと考えて3回開けている。 更に大広間があるのは2階だと勘違いしたり(2階の構造もほんの少しは1階と似ている)、 chapter1の最後で大広間はどこかと猫夜叉に尋ねている(part4)。 どうも出入口が複数ある部屋が周囲とどう繋がっているのか覚えるのが苦手なようだ。

しかし、なかなか覚えられないのは出入口が複数あるマップに限らない。 chapter2では畦道東(変な動きをしたおじいさんの家からまっすぐ東)の行き止まりの畑に4回迷い込んでいる。 chapter3前半(part12)では警察署内廊下の十字路を誤って2回北に進んでおり、その後も北と勘違いしかけている部分がある。 2回目に関しては南から来たのに戻ろうとして北に進んでいる。 行き止まりの畑は普通の人間でもやりそうなミスだが、 chapter1とchapter3のミスは思考や認識の様式が普通の人間とは異なっていると思わせられる。

chapter3後半辺りから同じ箇所で何度も迷わなくなるのは、 複数の出入口を持つ部屋が少ないことに加え、マップ自体が大きいというのが一因でありそうだ。 どうも彼は、通路の幅が3マスで端から端まで30マスであるより、 通路の幅が5マスで端から端まで50マスの方が、同じ構造であっても覚えられるらしい。 実際にそのような同じ構造のマップがある訳ではないが、 chapter1より複雑な構造を持つゲーム後半で、 chapter1ほど迷わない理由としてはそのくらいしか考えられない。 なお、決して道を間違えない訳ではない。2回以上同じミスをすることが殆ど無くなるだけである。

ところで、上手く説明できない恐ろしい箇所が実況のパート2の00:30~00:53辺りにある。
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上図はchapter1神代家2階の構造の一部を表している。 部屋1はこの時点では鍵が掛かっていて入ることができない。 syamuさんは部屋3で敵と遭い、部屋2で椅子を使って敵を攻撃し、イベントによって自動で廊下に出た(赤矢印の動き)。 その後、青い矢印のように動きながら部屋1の扉を調べて以下のように話した。

ってことでこの部屋になんか変化が起きてるはず。椅子の下になんかあるとか。あっ。こっから行くのか

「この部屋」が指しているのが部屋1だとすると、「椅子の下になんかあるとか」の意味が分からない。 発言とは無関係に部屋1を調べているとすると、「あっ。こっから行くのか」の意味が分からない。 そうすると出たばかりの部屋2に戻ろうとして左に進んでいることになる。 考えられる可能性として部屋3を経由して戻ろうとしたが左右を間違えたというものがある。 そうだとしたら「言葉の左右」と「感覚の左右」の対応を判断できないと言うレベルでなく、 「感覚の左右」だけで混同していることになる。 他には部屋3を出たと思い込んでいる可能性などが考えられるが、 どちらにしても尋常ではないミスである。

直前に来た経路を間違えるというミスは他に見られないが、 chapter3前半警察署の十字路(part12)やchapter3後半地獄の十字架の写真(part14)も 記憶力の問題ではなく、これと類似のミスと考えることもできる。